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| インプラント治療を始める最初の段階で、骨の形状や量を正確に把握します。 外から見て、歯肉に十分な厚みがあるから骨も大丈夫かというと、実は中の歯槽骨は吸収が進んでいて、見た目ほど骨がない場合があります。ですから歯科医は最初に手や、やっとこのような道具で歯肉を触ってみて、骨の感触を確かめます。 それとともに、レントゲンの検査を行いますが、レントゲンで骨の立体像をつかむのは難しいので、CTスキャンを使います。CTは断層で骨の写真を取りますので、骨の厚みまで一目瞭然なのです。 この最初の検査によって、まず骨移植が必要かどうか、必要な場合はその場所を見極めます。 骨移植が必要とわかっても、インプラントの手術と同様、心臓疾患や糖尿病などの全身的な病気を持っている方は移植手術を受けられないことがあります。外科手術に耐えられないかもしれないということと、骨の治癒を妨げる要素を持っているからです。またヘビースモーカーの方も、禁煙をしばらくしていただいてから移植手術を受けていただきます。 もちろん、手術をする場所に歯槽膿漏などの病気がある場合には、手術の前に治療を済ませてからということになります。 |
骨移植を実施するとなると、移植する骨をどこから取ってくるかを決めなければなりません。現在は、患者さん自身から取るのが主流です。自分の骨以外にも、人工の骨を使うこともありますが、やはり自分の骨の方がくっつきやすく、安全で確実です。
必要な骨が少量の場合、患者さん自身の口のなかから骨を切り取ります。
よく使われるのはオトガイ部分の骨です。神経も血管も通っていないので、傷つける心配がないからです。オトガイとは下顎の正面、つまり下唇の真中から少し下がったあたりで、ここからは6〜8ccと、口の中では最も多くの量の骨を取り出せます。
他には親知らずの後ろあたりや、鼻の下の骨などから採取が可能です。たいていは口からの採集でことたります。
もしも骨が大量に必要な場合は、腰骨のすぐしたにある腸骨というところから取ってきます。この場合は、整形外科医による手術が必要となります。
「採取した場所はどうなるんだろう、孔があいたままでは大変ではないか」と、心配されるかもしれませんが、骨にあいた孔は自然に骨で埋まっていきます。
たとえば、親知らずを抜いた方は少なくないと思います。抜くと顎の骨に孔があきますが、しばらくすると完全に埋まります。血液には骨をつくる細胞が含まれていて、孔が血液で満たされると、そこで固まり、骨へと変化していくのです。
最近では骨をつくる誘導剤を採集した場所に入れるようになりましたので、骨がよりきれいに再生します。骨誘導剤は体に吸収されて骨に変化する材料でできていますので、安全性に問題はありません。
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| 移植手術は局所麻酔で行われます。骨を採集して、移植するまでの時間は約2時間です。ただし、腸骨からとる場合は、整形外科にて全身麻酔で実施します。その場合は手術後3日ぐらい入院して、後ほど、移植を行います。しかし、腸骨からとる例は数少ないといっていいでしょう。 採集する骨は、ひとつのブロック型に切り取るか、または細かく分割して切り取ります。これは、骨の足りないパターンによって使い分けます。ドリルで削りながら取るのですが、削り取る途中で出てくる骨のくずも捨てないで利用します。 |
移殖、つまり骨が足りない部分につぎたしをするのですが、ブロック型に採取した骨はチタンのネジで骨に貼りつけます。
(細かく分割した骨は足りない部分にもり付けます)。
これだけで、移植された骨は放っておいても骨と結合していきます。インプラントと骨の結合する仕組みとも基本的には同じです。ただ、上顎に移植された骨は、時間がたつとともにボリュームが減ってきてしまいます。どうしてかというと、息をするときに上顎の骨が圧迫されることが原因です。ブロック型の骨ならば圧迫されても大丈夫ですが、細かく砕いた骨を移植した場合は、圧迫によってどうしても小さくなってしまうのです。
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ただし、それも計算のうちで、最初から必要な量よりも多めに移植しておけばいいのです。移植された骨が吸収されてしまうのを防ぐために、メンブレンという布状の人工膜を移植した骨の上からかぶせる方法もあります。
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口腔内から骨を取ってきて移植するときは、手術はまず2時間以内に終わりますので、すぐに家へ帰ることができます。
手術が終わったのちに腫れが出てきます。内出血を起こして、顔面に赤紫色の斑点が出てしまうこともあります。
しかし、抜歯をしたときのように痛みをともなうことはまれです。抜歯は、化膿したところを触るので痛みが続いてしまうのですが、骨移植が扱うのは健康な骨だけですから非常に痛みのコントロールがしやすいのです。2〜3日ゆっくり休んでいただけば腫れも引いていきますし、斑点が出たとしても。2〜3週間で完全になくなります。術後には骨の治癒を助けるために、カルシウムの錠剤を取ります。牛乳も有効です。
骨移植とともにインプラントを埋めこんだら、その次はインプラントの第2手術へと進みます。
骨移植だけならば、4〜6か月ほど骨が治癒するのを待ち、インプラント第1手術を行います。土台をしっかりつくり直して、普通のインプラント治療へ戻るというわけです。
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