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なぜ骨移植が必要か 骨が足りないケースとは? 骨移植はこう行われる 知っておきたいその他の事

骨移植について知っておきたいその他のこと

(1)サイナスリフト(上顎洞挙上術)

歯槽膿漏によって吸収されてしまった骨などに移植するのは、歯肉を切り開いて足りない部分にあてがうだけでいいのですが、上顎洞が下の方に来ているために解剖学的に上顎の骨が薄い場合は、上顎の骨の上側に骨を移植します。口のなかからではなく、頬の骨に穴をあけて、上顎洞の補強したい部分に骨を移植する手術法で、サイナスリフト(上顎洞挙上術)と呼ばれています。 サイナスリフトで骨を移植してから行ったブローネマルクシステムインプラントの成功率は、私のケースでは98%と成功率は高く、この方法を採用することで、より多くの人がインプラントを受けることができるようになったことは確かです。上顎の骨が薄いという人は10〜20人に一人ぐらいと少なくありません。その人たちにもインプラントへの道を開くという意味で、非常に有効な方法といえるでしょう。

(2)1回法・2回法

骨の移植が終わったら、引き続いてインプラントの埋入をすることがあります。これは条件によるのですが、移植で厚くする前の骨に、とりあえずインプラントを固定できるだけの骨の高さがあれば可能です。だいたい5ミリの高さです。5ミリのしっかりとした骨で、とりあえずインプラントを支えながら、移植した骨が固まるのを待つのです。 骨が5ミリ以下しかない場合には、骨移植をしてから4〜6か月間、骨がしっかりとくっつくまで待ってからインプラントを埋めこみます。その後は、普通のインプラント治療が続いていきます。

(3)抜歯した後に骨を移植する場合

傷んでしまってぐらぐらしている歯を抜歯して、インプラントを入れたい場合がありますが、その場合も骨移植が必要となることが多くあります。 天然歯を抜いた孔にそのままインプラントを入れればよいのではないか?とお思いになるかもしれませんが、天然歯の歯根の角度と理想のインプラントの角度とは、異なることがよくあるのです。その場合は、抜歯でできた孔を骨で埋める必要がでてきます。 抜歯の場合でも、移植と同時にインプラントを入れるケースと、少し待ってから入れるケースがあります。同時に入れるのは、抜歯をしたときに感染源がきれいに取り去ることができるケースのみです。感染源が残っているとインプラントがうまく結合しない恐れがあるので、完全に取り去れない場合は、6〜8週間ほど、軟組織が治癒するのを待ってから、インプラント埋入手術を実施します。 骨移植は医科の分野で100年以上の歴史を持つ技術です。インプラント治療で利用するようになったのは1985年からですが、骨移植自体はそれだけの歴史を持っているので、安全性は完全に確率されています。移植した骨もほぼ100%うまくくっつきます。 腰から骨を取ってくる方法では総合病院で整形外科の執刀で行う必要がありますが、整形外科医の方ならばお手のものです。また、口腔内から口腔内への移植ならば、歯科医院で安全に行うことができます。アメリカやスウェーデンでは日常的に施されている方法です。

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