先週、10日間ほど米国ロスアンゼルスに行ってきた。帰国してみると、真夏の猛暑に加えて、やはりこの湿気はきつい。うだるような暑さとはこのことだろう。ロスアンゼルスも暑いが、カラッとした空気は気持ちいいし、海辺で水をかぶってもすぐに乾いてしまう。在住30年の日本人男性は、この気候は日本と比べるとずっと過ごしやすい、梅雨シーズンは特に日本にいたいとは思わないと言っていた。それは誰でもそうだろう。昨年から家族でロスアンゼルスに住んでいる友人宅を拠点に観光していたのだが、アメリカ人はやはりよく食べる。スーパーに行っても、まるで卸業者専用の店のような量で家庭用の食料が並んでいる。菓子類はいちいち甘い。ゆえに太っている人間も多い(ような気がする)。ある夜、その友人宅でテレビCMを何気なく見ていたら、歯関連のCMが流れてきた。白いサマーセーターを着たさわやかなブロンドヘアの男性が女性に微笑みかける。サンデッキのようなところから部屋に入ってくる。全体的に白いトーンで統一されている。しかし
にこっと笑った口元からはまっ黄色の歯が! 思わず顔をそむけてその場から立ち去る女性。顔を曇らせる男性。そこで突然白い大きな歯
のサンプルが3本アップになる。すべての意味を理解するだけの英語力がないのが悔しいが、どうやら歯のコーティング剤のCMだったように思う。自分に合った何種類かの白さを選べるというものらしい。白い歯になった男性は、再び女性と出会い、笑う。今度はまぶしいばかりの白さの歯が光る。女性は「見直したワ」といった感じで男性に軽くもたれて終わる。ご存じのように、アメリカでは歯の矯正がさかんだ。歯並びは日本以上に美しさという点で重要視される。当然、歯の色もその範疇だろう。しかしそれにしてもロコツだ。とにかく歯の黄色さがすごい。均等に黄色いコーティングをかけていて、美しく黄色いのだが、ちょっとこんな歯の人は見たことがない。この最初の3秒くらいで、何のCMかわかってしまうというのも非常にアメリカ的といえばアメリカ的ではある。だがインパクトはすごいものがある。黄色い歯だと女性も逃げていく。黄色はバッド。白はグッドだ。思わず見入ってしまう迫力アリ。何もかもが「濃い」国ではある。
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