ここ2、3日腰が痛くて、眠っていても寝返りをするのが辛くて目を覚ましてしまうほどだった。ストレッチもやってみたがいっこうに良くならない。で、意を決して整形外科に行ったら、結果は坐骨神経痛。骨そのものも痛いが、神経が行き渡っている尻のまわりも痛い。私は37才になったばかりで、神経痛という言葉とは無縁だと思っていた。もっとはっきり言えば、まだまだ若いと思っていたのだ。肉体的にも精神的にも。しかし、診察室で正常な骨のレントゲンと自分のそれとを見比べたとき、がく然とした。骨の角が鋭角的になっている。坐骨の部分だ。「この部分に、かなり負担がかかっているようですね」と医師はレントゲンを指しながら言った。つまり摩耗しているということ。骨も年をとったのだ。医師は「あなたくらいの年で・・」と言いかけて、カルテを見て言いよどんだ。「まあ、年齢的にもそろそろ気をつけてもいいかもしれませんね」。その医師によると、重い荷物を一日に何度も持つ引越しの仕事と、長距離ドライバーとどちらが腰に負担をかけやすいかというと、長距離ドライバーの方ということだ。確かに原稿を書くという仕事も、何時間も同じ姿勢で座っているという点では同じだが。それにしても、なんとなく情けない思いでいっぱいだ。それはいつまでも自分の若さをかいかぶり、毎日の生活の中で運動を怠っていたというはずかしさ。背筋力と腹筋力が弱いから腰に負担がかかったということは、長年、自分で自分の身体を野放しにしていたということだ。同時に改めて自分が決して若くはないことを身をもって知った。これが40代、50代になれば、もっとたくさん、「老い」を知る機会に出くわすのだろう。それを怖がらず、できるだけ平常心で迎えるために、今は身体を少しいたわってやろうと思う。まずは意識的に運動やストレッチを心がけるつもりだ。みなさんの中には40代、50代、60代の方もいらっしゃると思う。人生の先輩方にお聞きしたい。老いを感じたときはどんなときか。またそれから何かご自身の中で変わったことはあられるだろうか。私は少し思った。この年で生意気かも知れないが、人生は短い。だから本当に「今」が一番大切かも知れない、と。坐骨神経痛が教えてくれた人生観である。
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