以前から気になっていたジュースダイエットを実行してみた。これはミックスジュースと水だけを飲んで痩せるというもので、ポイントは2日間で、かなりのウエイトダウンが可能だという点だ。しかし、2日分でそのジュースは8000円強。多少躊躇するが、やっぱり痩せたい。すっかり中年期の肥満体への道を歩んでいる私の最後の砦ともいうべきダイエット。少し大げさだが。とにかくやってみた。スタート前に体重チェック。一日目の朝、昼をジュースと水で過ごす。ミックスジュースみたいな味で、飲みやすい。夫用の夕食を作りながらつまみ食いもせず、じっとがまん。ところが思ったよりも空腹感を感じないのだ。いつもの私なら、朝昼抜けばその日は夕方から本格的に食べ始めるのにこの日は特にそんな衝動にかられなかった。これは快挙である。そして2日目。昼頃、ちょっと空腹感を覚えたが、すぐにジュースと水で喉をうるおす。そしてその日の予定していた仕事、つまり取材に出かけた。途中、電車の乗換駅でふと悪魔の声が頭をよぎった。「今日はインタビュー取材。空腹のため少しだけフラつく。この状態でインタビューして集中できなかったらまずいぞ」。インタビューは対人間なので、こちらの体調や精神状態も相手に伝わると私は思っている。そのためにもインタビューのときはできるだけベストな体調で相手に会うのが取材する側の最低のマナーだと思っているので、前夜は徹夜はしないようにしている。どんなに原稿に追われていても、2、3時間の睡眠は確保することにしている。そんなプロ意識がムクムクと頭をもたげ、私は駅の売店でふわふわのどらやきのような食感のするチーズケーキを一個買って食べてしまったのだ。そして取材場所に着くと、まだ時間があったため、ふらふらと駅のマクドナルドへ吸い込まれるように入って、ポテトのLを注文してしまった。黒く濁った後悔の念がどっぷりと私の中に沈殿した。完全にジュースダイエットは破綻している。いくらその後、水だけを飲み続けても、もはや掟破り。翌日体重計に乗ったら、それでも2キログラムだけ痩せていた。「あのとき食べなかったら、もっと痩せていたかも」と、がっくり。体験後の感想。つまりは断食の感覚なのだな。固形物を食べないことで何となく体がきれいになった感じがしたし、太股も少しだけ細くなった(ような気がする)。お腹もぺちゃんこになった。しかし、通常の食生活にもどった今、またふくらみつつあるが。でも、何となく「体が軽いというのはこういうこと」という体験ができたのはうれしかったし、一日何も食べないというのも、胃腸が浄化されたような気がして少し快適だった。ああ、でもダイエットに王道はなし。なんだかこの言葉、前にもこのコラムに書いた気がする。全く学習してないということか。
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