夏を控えて、書店に並ぶ女性誌はこぞってダイエット特集を組んでいる。この特集の月は売れ行きがだんぜんいい、ということを編集者から聞いたことがある。20代後半から順調に太り始め、現在に至っている私も、このテの特集に目がない。私の書箱にはあらゆるダイエット記事が掲載された雑誌が並んでいる。しかし、ことごとく失敗しているのはなぜか。ひとつには、私の「甘いものずき」もあるが、豆腐のようにもろい意志のせいもあるだろう。過去のダイエット歴をひもといてみよう。ダンベルダイエット。3日目あたりから身体がしまってきたような気がした。効果あり。ただ、それに安心してすぐにやめてしまった。カロリー計算。一日目にして、自分の食べた量の多さに落ち込み、挫折。ふうせんダイエット。これはふうせんをふくらませることによって痩せるというもの。顔はちょっとスリムになりかけたが、へやにふうせんがあふれ、それを割っていくことにむなしさを感じ、やめた。3食きちんと食べる、というダイエットでは、かえって太ってしまい、大失敗。一番効果がでたのは、グレープフルーツや卵など、指定されたレシピに従った食事を2週間続けるというもの?ただし、絶対量が少ないため、何度かめまいをおこして終了。ただ、4キロやせた。結局、ダイエットには王道はないということか。職業がら、原稿の締め切りをいくつかかかえると、10時間以上、座ったままでパソコン画面にむかう日もある。意識的に身体を動かさないとすぐに運動不足になってしまう。こんな日が2〜3日続いた後、腰を痛めてしまい、整形外科にお世話になったこともある。食べたらく。毎日少しづつでも、意識的に身体を動かすことを続ければ、代謝機能も上がって、太りにくい身体になるはずなのだが・・。そうだ。一度だけ、何の努力もしないで、みるみる痩せたことがある。失恋をしたときだ。相
手は当時勤めていた会社の人間だったので、意識の底には、目の前で思い切り痩せて「傷ついている私」を見せつけたい、という哀しくも、ばかばかしい女心があった。若かった。季節は春。とりあえず、ウォーキングを始めよう。目の前には新しいウェアとピカピカのウォーキングシューズが鎮座している。先行投資ばかりして、始める前に満足してしまうのも、ダイエットが続かない理由かもしれない、と最近思う。
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