サプリメントが流行している。特に女性の間で人気が高いようだ。サプリメントとは栄養補助食品のこと。錠剤タイプのものをよく目にする。先日大阪キタのデパートをぶらぶらしていたら、そのサプリメントをたくさん並べているコーナーに遭遇した。一緒にエッセンス類も置かれていて、なんだかいかにも女の子が好きそうな商品展開だ。少し前まではサプリメントという言葉もなじみがなかったようにも思うが、最近はよく耳にする。テレビで「毎日60種類のサプリメントを飲んでま〜す」と言った女性タレントに、すかさず「そのわりには全然効果でてへんやん」という司会者の関西弁のつっこみが入っていたが、なんとなく「サプリメントを飲む女」ってかっこいい感じがする。分厚いジャケットに肩パットを入れて、風を切って女性が歩いていたのは昔のこと。街はさわやかさの代表アイテム白シャツにナチュラルカラーのヒップハングなパンツ、足もとはミュールの女性が歩いている。男と肩を並べて完全武装するのはもはやイケてない。仕事も恋愛もしっかり楽しんで、加えて健康もちゃんと気をつけています、というヘルシーでカジュアルな女性が、今の女性なのだ。ビタミン、ミネラル、ハーブにフラボノイド。デスクに並んだおしゃれなパッケージから、これらのタブレットを数粒出し、ミネラルウォーターと一緒に飲む。このサプリメント摂取スタイルこそが、おしゃれなのだ。きっと。 そういえば「オーガニック」という言葉も同じニオイがする。有機肥料で栽培されたもの、無農薬という意味を持つが、欧米と日本では基準も呼称も変わってくるので、厳密な規定の説明は省略するが、なんとなくこれも身体にやさしそうだ。「オーガニック野菜をたっぷり使った・・・」「素材はすべてオーガニック」。こんなコピーを掲げるだけで、ヘルシー度が大アップ。日頃、レトルト食品にお世話になっているくせに、ちょっとこだわってオーガニックレストランに入ってみる
ことが、何となく「イイ感じ」なんだろう。 先日も知り合いのカメラマンが、あまり見たことがない黄色いパッケージのアメリカ産たばこをポケットからとりだしたとき、パッケージ横にかかれている「このたばこはオーガニック葉でつくられています」という言葉を読んで、健康にいいんだか悪いんだかわからなくなった。一瞬でも「あ、健康的。身体に気をつかっているんだな」と思った自分が恥ずかしい。
|