今、口コミとインターネットで「国立病院ダイエット」なるダイエット法が人気だそうだ。実はこれを私はすでに実践していた。このダイエット・レシピを手に入れたのは、男性のカメラマンからだった。半年ぶりに仕事で会うことになったそのカメラマン(47才)は、以前に比べてあきらかにやせていた。聞けばこのダイエットのおかげだという。長年の肥満に悩んでいた私は、早速レシピをもらい、トライした。結果から言うと、痩せた。約4キロの減量だ。しかし、正直きつかった。ご存じでない方のために言うと、このダイエットは、2週間決められた食品しか口にすることができない。ゆで卵とグレープフルーツが中心で、日によっては、ステーキや焼き鳥、野菜サラダなどもOKだ。食品の量が問題なのではなく、決められた食品を食べることで、体内で化学変化を起こして、太りにくい身体をつくるというものだ。国立病院で実践されていたというが、まあ、それは尾びれがついてそうなったんだろうと思う。痩せた、がしかしきつかった。なにしろ、レシピに書かれたものしか食べられないので、なんとなく飢餓感がつきまとう。1週間目が一番厳しかった。あと少しで終わる、これを頭に念じながら、黙々とこなしていった。生来の甘いもの好きなので、甘さをカットした生活はことのほかつらいものがあった。だが、痩せるといろんな人から「痩せたね。どうしたの」と言われ、いい気分だった。ここ数年、なかったことだ。しかし、それも長くは続かなかった。ケーキショップの取材が入り、また甘いものの誘惑に負けてしまったのだ。リバウンドのないダイエット法だったはずだが、見事に私の体重はもどってしまった。痩せたときに喜んで買ったスカートはすぐにはけなくなってしまったことは言うまでもない。私は心のどこかで油断していた。いや、信じていた。リバウンドはしない、と。だが、そんなうまい話は存在しない。このレシピで痩せることができたら、やっぱりキープするように努力しなければならないのだ。あたりまえだが。しかし、あのつかの間の喜び、女としてのプライドがとりもどせたあのわずかなとき、私はまぎれもなく幸せだった。その意味で、このダイエットは私にとって、夢の時間をくれた貴重なものだった。全国の肥満の方々、ダイエットの道は険しい。改めてがんばろうではないか!
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