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手術は、滅菌した手術室で行います。もちろん器具や施術者も十分に消毒をして、感染源を絶ちます。骨の奥深くまで孔をあける手術ですから、できれば無菌の手術室で行うのが理想です。手術当日は、軽く食事をすませてきて頂いてかまいません。
さて、当日病院に着きましたら、まず血圧、脈拍、体温などを測り、健康状態を調べて手術を受けられる状態かどうかを確認します。それが終わったら、20分〜1時間ほどかけて丹念に歯、歯肉、舌の清掃および消毒をして、手術用のゆったりとした服に着替えて、手術室へ入っていただきます。
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手術室に入ったら、顔に滅菌した布をかぶせ、麻酔をはじめます。麻酔は痛い、と思っている方が多いでしょうが、10〜20分かけて丁寧に麻酔すると、まったく痛みもなく、しかも確実に効いてきます。
ここからは、麻酔の状態、全身状態のモニターが必要となるため、手術には麻酔医が立ち会います。麻酔医は、血圧、血液中の酸素濃度、脈拍などを手術中ずっとモニターで監視します。
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さて、麻酔が効いたら、歯肉を切開し、歯槽骨を表に出します。その骨にドリルで孔を開け、フィクスチャーを埋入します。聞くだけで痛そうだなあと思われるかもしれませんが、もちろん麻酔が効いていますから、なにも感じません。しかし骨の奥には神経や血管が通っていますから、そこに触れないよう注意が必要です。かなりの精密さが要求される場面といっていいでしょう。
ここで、インプラントの位置や埋入方向を記憶させたサージカルテンプレートが登場します。これを骨の上にあてて、正確にドリルで孔をあけます。
まずは、径の小さなドリルから始めて、次第に孔を大きくしていきます。所定の大きさの孔があいたら、ネジ式になっているフィクスチャーが入るように、骨にネジ山をつくります。ここはもっとも厳密さを要求されるところです。ちなみに、滅菌したとしても器具を複数の患者さんに対して使いまわすことは、他人の異種タンパクをドリル類を介して次の患者さんの身体に持ち込む危険がありますから、ドリルは使い捨てです。
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ドリルを使う過程では生理食塩水を注水しつづけ、骨が摩擦熱をもたないようにします。
孔があいたら注水を止め、フィクスチャーをネジを入れる要領で回しながら埋め込んでいきます。フィクスチャーを入れるときに水を注入しないのは、血液を洗い流さないためです。骨結合には血液が必要となるのです。
フィクスチャーを埋め込んだら、頭部にカバースクリューという部品を装着します。
骨が結合していく段階で、フィクスチャーの頭部まで骨で覆れてしまわないようにするためです。そして、歯肉を縫い合わせて、第1次手術は終了です。
手術の時間は、埋めこむ本数によります。1本なら30分、10本程度を入れる場合は2〜2.5時間ぐらいです。だいたい半日で完了して、その日のうちに家へ帰ることができます。
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手術後は、歯肉や頬が腫れてきます。内出血によって、頬や顎に赤紫色の斑がうっすらと出る人もいます。最初はとても気になると思いますが、1週間もすれば自然と元の状態に戻りますから安心してください。
手術後の痛みに関しては、個人差があります。ほとんど何も感じない人もいれば、ときには痛む人もいます。痛みが強い場合は、痛み止めを飲めば抑えることができます。このほか、手術後何日間かは、抗生剤や炎症を抑える薬を服用していただきます。
第2次手術までの治癒期間ですが、上顎にインプラントを入れた人は6〜7か月、下顎ならば3〜4か月ほどです。この期間に骨が治癒していき、インプラントとの結合が進むわけです。
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総インプラントを入れた方の場合、手術してからすぐは、今まで使っていた入れ歯を使うことを控えていただきます。インプラントをした場所に圧力をかけてしまうと、フィクスチャーが微妙に揺れて結合がうまくいかないことがあるからです。目安としてはだいたい2週間ぐらい待っていただいて、腫れがひいたころから入れ歯の使用は解禁となります。
ただし、入れ歯の内側を軟らかいものに取りかえるなど、インプラントにあまり負担をかけないような改造を施します。
また、術後2週間経つまで、総インプラントを入れた方はなるべく柔らかいものを食べていただきますが、数本入れただけならば天然歯を使って普通の食事をしていただいてかまいません。
2週間の間には傷口のチェックのために数回通院していただきます。7〜10日後には歯肉の抜糸を行います。入れ歯を使い始めるころに入れ歯の調整で数回来ていただくこともありますが、その後は基本的に病院へ通う必要はありません。
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