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インプラントと骨が結合するという話をしていますが、正確にいうと、インプラントと骨は直接、接触しているわけではありません。電子顕微鏡で見ると、インプラント、つまりチタンと骨との間には酸化膜が存在しています。
金属というのは、空気に触れると表面がどんどん酸素分子を取りこんで、表面の組成が変化します。いわゆる酸化という現象です。表面の組成が変化した部分を酸化膜といい、酸化した部分はもとの金属とは基本的に違う性質を持つようになります。
インプラントに使うチタンも例外ではありません。チタンをインプラントの形に切り出したときから、酸化膜ができているのです。その厚さは約2〜3ナノメートルです。1ナノメートルは、なんと100万分の1ミリメートル。ひじょうに薄い膜です。
酸化膜には強い防御能力があって、膜のなかの金属、つまりチタンを守ってくれる働きがあります。それだけでなく、インプラントに関しては酸化膜は非常に重要な役割を果たします。実際に骨と結合するのは酸化膜なのです。なぜ、酸化膜と骨は結合するのでしょうか。
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